健康スポーツの何でも屋！

初心のスポーツ選手は、レースの最初から全力で戦い、試合の途中で息切れがしてしまうことがあります。

経験を積んだアスリートは、勝負どころである試合の中盤で優位に立つように配分を考えて戦います。

目標達成に向けて通過するであろう様々なルートを選択する際に、食料・金銭・名誉・達成感などの予想される報酬を考えて決定をしています。

朝三暮四の故事にあるように、目先の利益だけにとらわれて振る舞えば、将来大きな利益を得ることは出来ないとの同じですので、ゲームに勝ち、富を築き、またダイエットに成功するためにも、目標に照らし合わせて二手先、三手先に有利な行動を選ぶことが大切です。

このような駆け引きと申しましょうか、勝ち癖と申しましょうか、このような状態での脳内科学は、いったいどのようになっているのでしょう？



ある研究により、脳にあるドーパミン細胞は、選択肢のもつ価値（報酬の量と確率）の予測と、報酬予測誤差（選択して得られた実際の報酬と予測との差）を放電活動によって表現することが知られています。

様々な行動を組み立てて目標を達成する場合に、途中で得られる報酬を予測するかどうかは分っていませんでしたが、複数の行動を行なって報酬を得る過程で、脳のドーパミン細胞が、将来得られると予測される報酬の価値を計算していることを見出しました。

この研究によって、試行錯誤で目標を達成する際に、進歩・後退する行動の価値を上げ下げし、価値の合計を最大にする目標を実現する強化学習理論にて、最も基本的な役割を、脳のドーパミン細胞が担っていることが立証されています。

茂木さんの著書にもあるように、ドーパミンが増えると、脳が活性化し意欲が湧く訳ですから、勝ち癖をつける駆け引きって、とても大切な習慣なのですね。

苦しい練習ばかり計画するのではなく、様々な駆け引きを経て、勝利するような形態を練習内容に再現出来ると良いですね。


やまおく体操
　http://yamaokutaisou.jp/